ヒグマに出会わないためには


ヒグマが山の上にあがってくるのは,当然下界よりは木が低く行動しやすいためで,その時期は食物が手に入る時期つまり夏から秋だと聞いています。春先は麓にいて上がってくるのは初夏以降のようです。で,雪が降ってくるようになるとまた下へ降りていくそうです。すなわち,人間が山を歩くのに適した時期はヒグマにとっても適期のようです。

人間がヒグマと戦ってもあの巨体相手では圧倒的に不利です。お互いに気づかずばったり鉢合わせすることが最も危なくヒグマも反射的に襲いかかってくると言われていますから,見通しの利かない場所が「危険そう」ということになると思います。ヒグマに人間の存在を早めに知らせることが重要です。そこで鈴などが用いられます。

●鈴やカウベル
鈴を持参して居る人が多いです。ザックに付けたり腰から下げたりしています。チリンチリンという鈴からカランコロンというカウベル風のものまで様々です。ロープウエイ駅頭の売店でも販売しています。

●ラジオ
人の声を嫌うのでラジオが良いという説もあります。でも,山の中でのラジオの音は興ざめじゃないでしょうか。せめて人の多いときや山頂で休むときはは止めるようにしましょう。ラジオよりも鈴の方が音が遠くまで聞こえるような気もします。

●笛や爆竹
これらを用いる人も居るようです。しかし,本当に見通しのきかない場所では万が一ヒグマがすぐそばにいると脅かす可能性があるのでかえって危険です。見通しの悪い場所に入る手前で使うべきなんでしょう。ある程度距離のある場所にヒグマを発見した場合は,こちらから存在を知らせるのが良いとも思えます。若いヒグマはかえって興味をそそられて寄ってくることもあるといわれているので,例えば子連れのヒグマなど場合によりけりでしょうけど。山の中での爆竹はゴミになることを考えるとあまり感心できませんし。

●におい
けっこう有効のようで,東北(ただしツキノワグマ)のマタギのあいだでも使われているようです。それも自然界にないようなもので強烈なものが良いようです。ポマードとか,トイレの芳香剤のきついやつとか。でも,これだと持ってる本人がつらいんでやっぱり音の出るものが一番良いようですね。

●その他の注意点
食べ物のにおいでにおいで寄ってくるため,煮炊きはにおいが着かないようにテント内ではやらずちょっと離れておこな。食べ物は袋に入れてにおいが外にもれないようにしたほうがよいと言われています。人の多い白雲小屋やヒサゴ沼テント場はともかく,人の少ない沼ノ原や東大雪の石狩・ニペソツではそれくらい注意しておいても良いと思います。

また,鈴などは鳴らさずに静かに居た方がかえって良いという人もいることも述べておきます。確かに若い熊などはかえって興味を惹かれて寄ってくることがあるともいわれています。

ヒグマの状況についてはロープウエイ駅などで出没状況が掲示されることもあるので,役場などと併せて情報収集すると良いでしょう。でも,特に旭岳や黒岳や銀泉台などは登山者が多いので,ヒグマも出てこれないんじゃないかな。沼ノ原は人が少なくてちょっと恐いかもしれません。

最後に,これまでにヒグマが目撃された主な場所を記しておきます。私が聞いた範囲の話なので,ここ以外にももちろん生息しています。


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